鹿児島に行ったことがある人なら、あの独特な「ごわす」や「せからしか」に一度は耳を傾けたはず。。。。?
いえいえ、そんなことはないですよね!(笑)
私は生まれも育ちも生粋の「かごんま人」です^^
しかし実はここ数十年で、鹿児島弁は薄れてきてるんです、ご存知でしたか?
私たちの親世代、60~70代の特に男性は鹿児島弁の方言が色濃く残っています。
とはいえ、初めて鹿児島の方言を聞いたとき、
「え、これは別の国の言葉?」と本気で戸惑う方も多いでしょう。
でも、地元の人たちの会話に混じってみると、だんだんそのリズムがクセになってくるんです。
「鹿児島の方言」って、ただの言葉じゃない。実はその背景には、深い歴史と鹿児島ならではの文化が詰まっているんです。
例えば、地元の人たちが日常会話でよく使う「ほんのごて?」(本当ですか?)という表現。
これ、最初は冗談かと思ったんですが、80~90代の祖母たちはなんと普通に使っている!
さらに、鹿児島独特のイントネーションが加わると、どこか温かみすら感じるんですよね。
そんな魅力的な方言を知れば知るほど、「鹿児島に住んでみたい!」という気持ちが湧いてくるかもしれません。
この記事では、鹿児島の方言にまつわる驚きや、日常でよく使う表現を通してわかる文化の秘密を徹底紹介します。
「鹿児島の方言ってこんなに面白いのか!」と思ってもらえること間違いなしです。
続きを読んで、あなたも鹿児島通になってみませんか?
Contents
鹿児島の方言とは?その面白さや魅力に迫る
鹿児島の方言といえば、一度聞いたら忘れられない独特の響きですよね。
最初に「おはようごわす」と聞いたとき、
「どこかの武士が現代にタイムスリップしてきたのかな?」
と一瞬本気で考えると同時に、鈴木亮平さんが熱演してくださった「せごどん」が浮かびました。
でも、この方言には鹿児島ならではの文化や歴史がぎっしり詰まっているんです。
古くは戦国時代、薩摩藩が独自の文化を育んできた過程で形作られたとも言われています。
地元の方が自然に使っている言葉にも、地域ごとに微妙な違いがあり、それぞれの土地の個性が表れています。
この地域差が、鹿児島人の私にも難解さを感じる点です。
さあ、この奥深い「薩隅方言」の歴史や特徴について、一緒に見ていきましょう!
薩隅方言の歴史とエリア
鹿児島の方言、正式には「薩隅方言」=「さつぐうほうげん」と呼ばれるものがベースになっています。
この「薩隅」という名前、実は薩摩国と大隅国という昔の地名に由来しているんです。
かつては薩摩藩という大名が治めていた地域で、現在の鹿児島県全域と宮崎県の一部がこの方言エリアに含まれます。
この方言、実は歴史的にも重要な役割を果たしてきました。
たとえば、江戸時代には薩摩藩の武士たちがこの言葉を使って交流し、時には暗号のようにして使ったこともあるそうです。
そのため、外部の人には何を言っているのかさっぱりわからない“秘密の言葉”としても知られていました。
また、奄美大島など一部の地域では少し異なる方言が話されており、鹿児島県内でも言葉の多様性が豊かなのが特徴です。
そんな薩隅方言が、どうしてこれほどまでに独自性を持つようになったのか。
その背景を次に探っていきましょう!
薩隅方言が生まれた背景
薩隅方言の誕生には、鹿児島の地理や歴史が大きく関係しています。
山が多く、海にも面した鹿児島の土地柄が、外部との交流を制限し、独自の文化を育む土壌となったのです。
また、薩摩藩は日本の中でも特に独立心が強い藩だったため、自分たちの言葉や習慣を守り続けてきました。
その結果、他の地域とは異なる「薩隅方言」が形成されていったと言われています。
こうして形成された言葉は、ただのコミュニケーション手段を超え、鹿児島の人々のアイデンティティそのものとも言える存在になっています。
その背景を知ることで、言葉の奥にある歴史や人々の思いがより深く感じられるはずです。
鹿児島方言「日常会話」でよく使うものは?
鹿児島の方言って、聞いているだけでも楽しいものですよね。
地元の人々が普段使っているフレーズには、思わず笑ってしまうような独特な言葉の響きや、温かみのある表現がいっぱい。
例えば、朝の挨拶ひとつ取っても、鹿児島らしさが感じられるんです。
この記事では、鹿児島弁を使った挨拶や感情表現、さらにはちょっとした疑問フレーズまで、日常でよく使われるものをピックアップしてご紹介します。
これを読めば、鹿児島弁がもっと身近に感じられるはずです!
おはようごわす
鹿児島弁の挨拶は、聞くだけでその土地の温かい雰囲気を感じさせてくれます。
初めて聞いたときは、思わず「武士が出てきたのか?」と笑ってしまうほど独特ですが、
鹿児島の80、90歳の年代の方々ではこれが日常なんです。
「おはようごわす」は、鹿児島の挨拶の代表格で、「おはようございます」の親しみやすいバージョン。
語尾の「ごわす」が鹿児島弁らしさを引き立てています。
朝、友人や近所の人に向かって使うと、地元の人の心がほっこり和むかもしれません。
です、です~
「ですです」は、鹿児島の方言で「そうです」という意味を持ち、相槌や質問への肯定的な返答として使われます。
30.40歳の世代での鹿児島弁といえば、これです!
例えば、相手から「明日の会議は10時からですよね?」と尋ねられた際に、
「ですです」と答えることで、「そうです」と同意を示すことができます。
この表現は、鹿児島の若い世代にも広く浸透しており、日常会話で頻繁に耳にすることができます。
「です」を繰り返すことで、柔らかく親しみやすいニュアンスが生まれ、会話を和やかに進める効果があります。
鹿児島を訪れた際には、地元の人々との交流の中で「ですです」を使ってみると、距離がぐっと縮まるかもしれません。
私の以前の職場の福岡出身の上司は、お客様や御取引先の担当者さんとの信頼関係を築く一環で、あえて「です、です~」を使って、コミュニケーションを図っていました☆
ちなみに私は、この「です、です~」がきっかけで、プライベートで大阪に行ったときに立ち寄ったコンビニでのやりとりの際、鹿児島出身大阪在住の方に
「鹿児島の方ですよね?ですですを2回繰り返したからそうだと思って!」
と、声をかけて頂いたこともあります。
ですです効果ってやつです(笑)
恥ずかしくも嬉しい思い出ですが、この言い方だけは沁みついていて、どこに行ってもつい出てしまう方言ですね。
ほんのごて?
「ほんのごて?」は、「本当ですか?」や「そうなんですか?」に近い意味を持つ表現。
何か信じられないような話を聞いたときに、驚きや興味を込めて使われることが多いです。
たとえば、地元の人に「昨日こんなことがあったんだよ」と言われて、「ほんのごて?」と返すだけで、会話が弾むこと間違いなし。
この言葉を使うと、地元の人との距離感が一気に縮まる魔法のようなフレーズです。
鹿児島の方言ならではのニュアンスを味わいながら、ぜひ実際に使ってみてください!
祖母がよく使うので、馴染みのある鹿児島弁です。
驚いた顔と一緒に優しい語り口調で「めぐちゃん、ほんのごて~?」と話す祖母の姿が浮かんできて、ほっこりした気分に浸っています^^
鹿児島方言での唐芋標準語とは?
鹿児島弁は、独特な響きや表現が特徴ですが、それが標準語と融合した「唐芋標準語」と呼ばれる新しいスタイルも存在します。
初めて耳にしたとき、「あれ?これは鹿児島弁?それとも標準語?」と混乱する人も多いはず。
この唐芋標準語、鹿児島弁のアクセントを残しつつ標準語に近づけたもので、地域外の人と話すときや公の場で使われることが多いです。
このスタイルには、鹿児島の人々の工夫や独自性が反映されているんです。
では、まず唐芋標準語の定義や背景を見てみましょう。
唐芋標準語の定義と背景
唐芋標準語とは、鹿児島弁特有のイントネーションを残しながらも、標準語の語彙を使う会話スタイルのことです。
その名前の由来には、鹿児島で親しまれるサツマイモ(唐芋)と、鹿児島の言葉らしさが含まれています。
歴史をたどると、外部の人々と円滑に意思疎通を図るため、鹿児島の人々が自然に身につけたスタイルだと言われています。
特に上京した人々や、観光業に携わる地元の人々が使うことで知られています。この言葉の存在は、鹿児島弁がいかに日常生活に深く根付いているかを物語っています。
鹿児島弁が標準語に与えた影響
鹿児島弁の強いアクセントやリズムは、標準語に影響を与えることもしばしばあります。
この影響は、唐芋標準語を通して、地元の人々の話し方や考え方に表れることが多いです。
具体的な例として、鹿児島弁のイントネーションが残ったままの標準語や、鹿児島独特の表現を取り入れた話し方が挙げられます。
イントネーションが残る標準語
唐芋標準語の一番の特徴は、鹿児島弁特有のイントネーションがそのまま残ることです。
例えば、標準語で「ありがとう」と言うときでも、鹿児島弁のリズムが加わることで、どこか温かみのある響きになります。
このイントネーションは、地元の人々のアイデンティティを感じさせるポイントでもあり、他の地域ではなかなか真似できない魅力です。
標準語はアクセントが最初にあるのが通常かと思いますが、鹿児島弁は単語の語尾が上がるので
ありがとう⤴
といった感じです。
文字だとうまく伝えられないので、もどかしい・・・聞きに来てほしいくらいです(笑)
まとめ
鹿児島弁は、その独特な響きや表現だけでなく、地域の文化や歴史を色濃く反映した言葉です。
薩隅方言として知られるこの方言は、山と海に囲まれた土地で育まれ、他の地域とは異なる独自の進化を遂げました。
「おはようごわす」や「です、です~」など、日常でよく使われる言葉には、地元の生活スタイルや価値観が自然と染み込んでいます。
また、標準語と融合した「唐芋標準語」というスタイルは、鹿児島弁の魅力を保ちながら外部との交流をスムーズにする工夫の一つと言えます。
家庭や地域行事などで親しまれる方言は、単なるコミュニケーションの手段ではなく、地元の人々を結びつける重要な役割を果たしています。
鹿児島弁を知ることで、その奥にある文化や暮らしへの理解が深まり、訪れる人にとっては新たな発見となるでしょう。
この言葉の魅力に触れ、ぜひ鹿児島の魅力を体感してみてください。
イントネーションも独特で、聴いていて癒されること間違いないので、ぜひ鹿児島にも遊びにいらしてくださいね♡
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