鹿児島の風土が育んだ逸品、さつまあげ。
あなたはこの美味しさを味わったことがありますか?
その深いルーツに迫る本記事では、鹿児島県人の心を掴み続ける、愛してやまない理由を探求していこうと思います。
地元の伝統を受け継ぐ味、海の幸を活かした味、新たなる一手として誕生した味など、それぞれの選りすぐりのさつまあげには、鹿児島の歴史や食文化が息づいています。
この記事を通じて、鹿児島生まれ鹿児島育ちのわたくしが、特におすすめの人気3選と題してさつまあげの魅力と、鹿児島ならではの食の愛着、さつまあげのルーツを紐解きじっくりとご紹介します。
Contents
さつまあげのルーツとは?
鹿児島にあまりゆかりのない方でしたら、「さつまあげ」と聞いてどんな形の食べ物なのか、おかずなのか、甘いものなのか・・などなどイメージが湧かないかもしれませんね。
幼いころから当たり前に食卓に並んでいたさつまあげのルーツについて、詳しく見ていきたいと思います。
さつまあげとは
さつまあげとは、鹿児島県の串木野発祥の郷土料理で、魚を主成分としその魚肉のすり身を油で揚げた、揚げかまぼこのことを言います。
その昔、薩摩藩の当主であった島津斉彬公の時代、琉球を統治するようになったことがきっかけで中国福建省文化の影響がある琉球文化との交流がよく行われるようになりました。
その食文化の中に、魚のすり身を澱粉と混ぜて油で揚げたものがあり、そこからの由来でさつまあげが誕生したそうです。
外はカリッと揚げられ、中はジ魚肉がジューシーで旨味が凝縮された料理となります。
さつまあげには地域ごとに独自のレシピや風味があり、鹿児島の食文化や歴史を反映しています。
伝統的なさつまあげには、地元の特産品や調味料が使われ、その地域の特徴が味わえます。
最近では、新しいアイデアや食材を取り入れたバリエーションも増え、多様な楽しみ方ができる料理として人気です。
呼び名の違い
呼び名も様々で、関東ではそのまま「さつまあげ」、関西では「てんぷら」と呼ばれていて、なんと私たちの鹿児島地方では「つけあげ」と呼ばれることが殆どです。
鹿児島発祥にも関わらず、鹿児島だけ呼び名が違うって面白いですよね。
80代以上の高齢者の方々は鹿児島弁で「ちっきゃげ」と訛って言ったりもします、もう聞き取れないと思います。。
これは鹿児島県人あるあるなのですが、「つけあげ食べたーい」と言うと県外の方には全く通じません(笑)
私自身も、つけあげのこと鹿児島以外ではさつまあげと呼んでいることを成人してから知りました。
鹿児島県人が愛してやまない、さつまあげ3選!
「さつまあげ」と一言で言っても様々な種類があり選ぶ楽しさもあるんですよ。
さつまあげ専門店も有名どころだけでも5店舗はあり、鹿児島県人でしたら5店舗ともすらすら~と答えられるでしょう。
その中でも、私が幼いころから大好きな3つの味をご紹介させていただきます。
チーズ入りさつまあげ
名前の通り、さつまあげの中に板チーズが丸々一枚挟んであって、ぎっしり詰まっています。
チーズの形に合わせてあるので、さつまあげの形も四角いのも特徴です。
この商品は「揚立屋」あげたてやさんのオリジナル商品で、人気もNo.1だそうです。
冷めたままぱくっとつまむと、程よい硬さのチーズと魚肉の柔らかくもありプリっとした食感のコラボレーションがなんとも癖になり何枚でも食べたくなる美味しさがあります。
見た目は全く同じで中身が「人参」のさつまあげもあり、一口噛むまではチーズなのか人参なのか分からないので、幼いころはよく弟とどちらがチーズを引き当てられるか勝負していたことも良い思い出です。
また揚げたての風味を楽しむコツとしては、温めるのがおすすめ。
オーブントースターで焼いたり、フライパンで焼くときは油は敷かずに少し焦げ目がつくくらいが丁度良いです。
電子レンジで温める際は600Wで30秒程度で仕上がりますよ。
温めることで、中のチーズがとろ~りと溶け出しより一層コクを感じ美味しく召し上がれます!
このコクがワインにもぴったりだそうで、おつまみとしても人気の高いチーズ入りさつまあげでした。
さつまあげの揚立屋 天文館店
営業時間10:00~19:00
電車通りの大きな交差点から入っていったアーケード内にお店があります。
多くの店舗が軒を連ねていて通り過ぎないように気を付けてくださいね。
auショップと菓々子横丁というお土産屋さんの間にありますよ。
揚立屋さんは全部で5店舗あり、空港店、バイパス店や地方にも数店舗あり利用しやすいお店を検索されても良いでしょう。
れんこん揚
薄く切ったれんこんが丸いさつまあげの上に乗っていて、見た目もたのしめる「れんこん揚」
れんこんのシャキッとした歯ごたえのある食感が癖になる美味しさ。
旨味もあり、れんこんは縁起の良い食べ物であると言われているので、お正月の御節やお祝いの食事などの一品としても重宝します。
また、県外の方への贈り物としてもさつまあげはとても喜んでいただけるので、その際は必ずこのれんこん揚も選ぶようにしています。
月揚庵のれんこん揚は「生」さつまあげとして有名で、より一層魚肉のふわふわ感を楽しむことが出来ます。
生さつまあげは2種類のみで、細かく刻まれた人参が入っていて甘みも感じられる優しい味の「人参天」があります。
月揚庵 鹿児島中央駅みやげ横丁店
営業時間 9:00~19:00
鹿児島中央駅の改札口の目の前に位置する大きなお土産屋さんの区画に入っています。
20店舗以上あるので他にも甘いお土産なども一緒に選ぶのも楽しいですよね。
セットで購入となると重みが出るので改札口付近で買い物できる点は便利だと思います。
えびす小判
3選の〆は、えびす小判というさつまあげ。
おしゃれなネーミングのえびす小判は、簡単にいうと「芋天」ですね。
可愛い小判型の中に細かく刻まれた紅はるかがふんだんに入っていて、芋本来の甘みも感じられるし歯ごたえもあり、とっても美味しいです。芋が沢山入っていて切った断面もとっても綺麗で食欲をそそられます。
さつまあげの形は平たい丸や四角が主流なので、この小判型がさらに歯ごたえも楽しめてぷりぷりほくほくな美味しさが魅力ですよ。
鹿児島で風格漂う「城山ホテル」の中にあるお店の商品で、ここのホテル内のみ実店舗なので、希少性があるのもまた美味しさが引き立つ気がします。
一般的には、スケトウダラのすり身が使われていますが、このお店では高価なハモもすり身として利用されているのでより弾力が出て歯ごたえも楽しめる割合を工夫されているのだそう。
季節の商品にも力を入れていて、例えば今の時期でしたら「月見バラエティーセット」などもあり、うさぎの形をしたさつまあげはとても珍しいと思います。
さつま揚げ 城山ゑびす
営業時間 日~木 9:00~19:00、 金・土 9:00~20:00
城山にそびえ立つ城山ホテル内の薩摩美味「玉撰」とういう店内に城山ゑびすがあります。
郵送手続きもスムーズです。
隣には鹿児島銘菓かるかん屋さん、向かい側にはパン屋さんもあり、朝から賑わっている場所です。
展望台としても有名な城山なので、観光のついでに寄られてみてはいかがでしょうか。
まとめ
鹿児島県人が愛してやまない!さつまあげのルーツとは?人気3選!とうことで私の好きなさつまあげ、こと「つきあげ」と併せてお店も紹介させていただきました。
味だけではなく、伝統をしっかり受け継ぎつつも新しい組み合わせを創作してみたり、全国の皆様に美味しさを味わっていただけるよう冷凍商品に力を入れてみたりと企業努力も垣間見ることが出来ました。
あなたはどのさつまあげが食べたくなりましたか?
他にも有名店がありますので鹿児島にお越しの際は是非ご賞味くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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